「はじめてのデイサービス完全ガイド|よくある誤解と本当のところ」
- mediaproducts shakehands
- 4月23日
- 読了時間: 4分

「デイサービスって、正直よくわからない」
そう感じている方は、実はとても多いです。親の介護が必要になってきたけれど、何から始めればいいかわからない。
「デイサービスって施設に入れるってこと?」「リハビリがメイン?遊ぶだけ?」「親が嫌がったらどうすれば?」
そんな“もやもや”を抱えている方へ向けて、この記事では「そもそもデイサービスとは?」から、「よくある誤解」「実際の1日」「選ぶポイント」まで、やさしく丁寧にお伝えします。
この記事を読めば、きっとあなたの心の中にある「モヤモヤ」が「安心」に変わるはずです。
【デイサービスって、何をするところ?】
デイサービスは、要支援・要介護の高齢者の方が、日帰りで施設に通いながら介護やリハビリ、レクリエーションなどを受けるサービスです。
利用は原則として要介護認定を受けた方が対象で、介護保険を使って1〜3割の自己負担で利用できます。
主なサービス内容は以下のようなものです:
送迎(自宅⇔施設)
入浴・排せつ・食事などの介助
機能訓練(リハビリ)
レクリエーション(工作、体操、ゲームなど)
健康チェック(看護師によるバイタル確認)
ご家族への報告・連携
つまり、デイサービスは「通いながら、心と体を保ち、社会とつながる場所」なんです。
【よくある誤解①】「デイサービスに通わせたら、親がかわいそう?」

このご相談はとてもよくあります。
特に、親が「行きたくない」と言った場合、「無理やり通わせていいのか…」と悩む方も少なくありません。
でも実際には、最初は不安がっていた方も、通い始めてから笑顔が増えるケースがとても多いです。
「人と会う」「話す」「自分の居場所がある」 ──これは、どんな高齢者にとっても大切な刺激です。
最初は嫌がっていても、スタッフの声かけや環境の力で、少しずつ楽しみを見つけていく方も多いですよ。
【よくある誤解②】「レクリエーションって、遊んでるだけじゃないの?」

確かに、デイサービスでは「体操」「カラオケ」「工作」などのレクが頻繁に行われます。
でもそれは、ただの“お楽しみ”ではなく、認知機能の維持・心の安定・筋力維持など、さまざまな機能的な意味を持っているんです。
たとえば、指先を使う作業は認知症予防に効果的ですし、集団体操は体のバランスを保つのに重要。笑うことは免疫力にも良い影響があるとされています。
楽しくて、意味がある。それが、レクの真価です。
【よくある誤解③】「元気なうちは使えないんでしょ?」
「まだそこまで介護が必要ってわけじゃないし…」
という理由で利用をためらう方もいますが、実は逆です。
元気なうちから通い始めた方が、将来的な介護度の悪化を防げるというデータもあります。
「人と関わる」「リズムある生活を続ける」「外出のきっかけを作る」
こうした習慣が、心身の健康を保つうえでとても重要なんです。
【デイサービスの1日ってどんな感じ?】
施設によって差はありますが、一般的には以下のような流れです:
8:30 送迎車でご自宅へお迎え
9:30 施設到着/健康チェック・水分補給
10:00 体操・機能訓練・レクリエーション
12:00 昼食・服薬支援
13:00 休憩・入浴支援
14:00 レクリエーション(カラオケ・工作など)
15:00 おやつ/帰り支度
16:00 ご自宅まで送迎
つまり、「日中しっかり活動して、夕方には家に戻れる」 ──これが、家族にとっても利用者本人にとっても、安心できるポイントです。
【どう選べばいい?見学時のチェックポイント】
施設見学はとても大切です。以下のポイントを意識して見てみましょう。
利用者さんの表情:笑顔が多い?落ち着いている?
スタッフの声かけ:優しい?名前で呼んでいる?
匂いや清掃状況:清潔感があるか?
1日の流れ:アクティビティの内容やタイミングは?
食事や入浴の内容:実物や設備が見れると安心
スタッフの説明の丁寧さ:質問にきちんと答えてくれるか?
「設備」よりも「人」をよく見るのがコツです。
【最後に】「頼ること」は「手放すこと」ではない
家族が介護サービスを使うとき、多くの人が「申し訳ない」「自分でなんとかしたい」と思います。
でも、介護とは「チーム」で支えるもの。
そして、デイサービスは「家族が安心して親と向き合う時間」をつくる、強い味方です。
一人で抱え込まず、まずは一歩、情報を得てみること。
それが、介護の「はじめの一歩」になるかもしれません。
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