“話す・笑う・動く”が脳を守る──私たちの脳活レクの仕組み
- mediaproducts shakehands
- 4月22日
- 読了時間: 3分
更新日:4月23日

「物忘れが増えてきた気がする」 「最近、親がボーッとしている時間が長くなった」
そんなご相談が、最近とても増えています。
認知機能の低下は、誰にでも起こりうる自然な変化。 でも、「何もしない」と加速しやすく、「ちょっと工夫する」だけで予防や緩和ができることも事実です。
そこで私たちが日々取り組んでいるのが、“脳活性化レクリエーション”、通称「脳活レク」です。 この記事では、楽しみながら脳を刺激する私たちのレクの工夫と、その根拠をご紹介します。
【1】脳活レクって何?

脳活レクとは、
話す
笑う
動かす という「複数の脳の領域」を同時に刺激するレクリエーション活動のことです。
たとえば:
「ことわざカルタ」…記憶と言語の刺激+反応スピード
「しりとりリレー」…語彙+注意力+協調性
「音楽体操」…リズム感覚+運動機能
つまり、楽しみながら「前頭葉・側頭葉・小脳」などを広く使うことが目的です。
【2】どんな効果が期待できるの?
研究では、脳を多方面から刺激することで、
認知機能の維持・遅延
感情の安定
意欲の向上 が期待できることがわかっています。
また、
「できた!」という成功体験が自信を育て
集団でのやりとりが「社会性」を支え
笑いや音楽が「感情の潤滑油」となる
ことで、脳の健康だけでなく“その人らしさ”を守る効果もあります。
【3】「デイサービスあずさ」で実践している脳活レク

① 回想レク(記憶を引き出す)
昭和の写真を見ながらの「思い出トーク」
昔の歌をみんなで歌う「なつメロ歌会」
→ 記憶+感情+言語野が刺激されます。
② 手先レク(巧緻動作×集中力)
お手玉・折り紙・豆つかみ競争など → 指先を使う動作は脳への刺激が強い
③ 音楽レク(感情・リズム・言語)
音楽に合わせての体操
歌詞穴埋めゲームなど
→ 楽しみながら運動×脳トレができます。
【4】「楽しいから続く」が一番大事
脳活レクで最も重要なのは、
「義務感」ではなく「楽しさ」があること
やらされるのではなく、「またやりたい」と思ってもらえることが、継続と効果の鍵になります。
そのために私たちは:
毎回違うテーマで飽きさせない
「その人の得意なこと」を引き出す
誰でも参加しやすい難易度設定
など、細かい工夫をしています。
【5】スタッフの声かけも“脳への刺激”

レクリエーションの進行中、私たちは「言葉かけ」をとても大切にしています。
「すごいですね!」「あともうちょっとでできそうです!」
この“適切な声かけ”も、本人の注意力やモチベーションに良い刺激となり、
「前向きな気持ち」→「行動」→「成功体験」
という正のスパイラルを生み出します。
【まとめ】
脳活レクは、「楽しみ」と「予防・改善」を両立できる、最高のツールです。
脳の老化は止められなくても、“進み方”をゆるやかにすることはできます。
そのための第一歩として、「一緒に笑うこと」「一緒に思い出すこと」から始めてみませんか?
Comments